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目次
聞きなれない方も多いかと思いますが、ラージャヨガというものがあるのをご存じでしょうか?ラージャ?なんだろうといった感じですよね。
ヨガはとても範囲が広いもの、今回は知っていて損はないラージャヨガについてまとめてみました。
人間関係に悩んでいたり、感情的になってしまうのをコントロールしやすい智慧が多くあります。いつの時代もほとんどの悩みは人間関係からくるものです。
ラージャヨガの世界を少しご紹介します、何かふに落ちることがあればうれしいです☆
ラージャヨガってどういうヨガ?
ラージャは王様という意味で、すべてを統率することから統合的ヨガといわれています。
身体・心・精神すべてからのアプローチしていくヨガです。
特に心・精神へのアプローチの割合が高く、
この身体へのアプローチ部分からハタヨガが生まれたとされています。
現在の私たちが行っているアーサナは、このラージャヨガから派生したものになります。
ヨガの歴史どのくらいあるとおもいますか?
5000年前にヨガを行っていたとされる遺跡が発見され、これが一番古い考古学的証拠とされてます。
2000年前に制定されたヨガの根本経典「ヨーガスートラ」
には私たちの暮らしを豊かにする様々な知恵が書かれています。経典の中にはアーサナに関する記述は
1割にも満たないほど少なく。当時のヨガは心・精神面のアプローチがメインとされていたことが
わかります。実際に現在のポーズをとるヨガはここ最近になります。
つまりラージャヨガでは、ヨガを行う心構えや、
精神性を重要視しているといえます。
ヨーガスートラを勉強する
経典ヨーガスートラには、具体的にヨガを行う心構えや精神性が書かれています。
また、難易度は高いですがヨガを極めていくとどうなるのか、何がゴールなのかも書かれています。
奥が深い世界なので、できれば先生について少しずつ学ぶことをおすすめします。
ヨガのゴールとは?
じつは、この経典の始まりにいきなり書いてあります!
「心の作用を止滅することが、ヨーガである」
何を言っているのかわからない・・・・となる方、多いのではないのでしょうか?
私たちは生活していく中で、想定外のことや上手くいかない人間関係に悩むのは良くあることかと思います。
それはこの経典が制定された2000年前でも同じだったようです。
感情に振り回され、興奮しすぎることなく、嘆き悲しみすぎることなく、苦しみ過ぎることなく、心の波立ちを極力一定に保ちましょう。
ということです。そんなことしてたら無感情の人間になってしまうのではないか?
と思われる方いらっしゃるかもしれません。無になるのではなく感情というのはこちらが気を緩ませるとあっちこっちに飛んでいくので、中心において純粋というニュートラル状態においておきましょうねということです。
ヨーガスートラには何が書かれている?
実際どういったことが書かれているのか、一部ご紹介したいと思います。
ヤマ(禁戒)
行ってはいけないとされている5つのこと
ニヤマ(歓戒)
行った方がよいとされている5つのこと
例えば、アパリグラハは不貪と訳されますが、必要以上に何かを求めてはいけないという教えになります。必要以上に求めるとき、私たちは色眼鏡がかかります。
多くの物を所有し、お金をたくさんもっていることが勝ちとされている風潮もありますが、1つのものが手に入ると、また次のもの。一定の金額を稼ぐと、次はもっと高い給料が良い。
必要以上にほしいとなってしまうと、止めどなくほしくなり、最後には自分が本当に必要だったものがわからなくなってしまいます。
ドキッとされた方いらっしゃいましたか?安心してください、少しずつ色眼鏡を外していくヒントがあります。
これは必要なものなのか?自問自答してみてください。即答できるものは必要なもの。
できないものは実は必要ではないのかもしれません。立ち止まって内観してみましょう。
ちなみにブラフマチャーリア禁欲についての解釈はいくつかありますが、個人的には、昔は男性しかヨガをすることができなかったとされてますので、その名残と考えています。
現代では恋人や夫婦関係であれば節度を保って行う、と考えたら良いのではないでしょうか。
また、睡眠欲や食欲もこちらに含めて、寝すぎ寝なさすぎ、食べ過ぎ食べなさすぎがないようにこちらも節度を守るのが良いと思います。
人間関係に悩んでいる方にお勧めの1節
ヨーガスートラではヨガを行っていなくても、人生に大きな目標がなくてもこの文は日常生活に置いて知っておくのがおすすめと書かれています。
どんな人でもどんな一瞬を切り取ってみても、必ず4つ(幸福な人、不幸な人、徳のある人、徳のない人)に当てはまるとされています。
幸福な人に出会ったら友愛の鍵を使って、「なんて素晴らしい人に出会ったんだ、友人になりたいな」と考えるべきとされています。
他人の幸福を素直に喜びましょうということですね、妬んだり蔑んだりするのは自分の心がかき乱されているのであって当の本人は平常通りなだけで、何も感じていないということになります。
同じように不幸な人に出会ったら憐れむ、徳のある人には、「自分もこんな風になろう」と見習うべきとされています。最後の徳のない人は少し注意が必要で、邪(よこしま)な人はいるものなのでそういう人には無関心を装うべきであるとされています。
ヨガでは輪廻転生の考えがありますので、今世のその人は何もしていなくても過去からの積み重ねで悪いことなどをして良くない環境にいるのかもしれません。
邪な人に忠告などを行っても、取り合わないし、こちらの心が乱れるだけなので無関心でいることが進められています。
ヨーガスートラでは、サルとスズメの話も載っています。このサルは徳のないサルで、ある雨のジャングルで全身ずぶ濡れになって立っていたところ、同じ木にスズメの巣が作られていました。
スズメは良かれと思って、「僕はくちばししかないんだけど、こんなこともあろうかと思って事前に巣を作っておいたんだ、君たちサルは人間の祖先で手足もあるし頭もいいんだから、雨をしのげるような小屋をちょっとどこかに作ったら?」というとサルは「俺にお説教をしてるのか!からかわれた!」と思いスズメの巣を破壊してしまったという話です。
邪な人は距離感が大事になりますね。
ヨガは思いのレベルから
ヤマ・ニヤマご紹介しましたが、知ってほしいことがあります。
それは思いのレベルから取り組むということです。
なぜならば思っていることは、言葉となり、行動になると考えられているからです。
マザーテレサの名言になりますが、その通りだなと思うのでご紹介します。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
まとめ
ラージャヨガいかがでしたでしょうか?
興味のある方は、ヨーガスートラ読んでみてはいかがでしょうか?
難しい部分もありますが、今回ご紹介したような私たちの生活にも通じる部分は多くありますよ。ヨガを行っている方やこれから行いたいという方は、アーサナと合わせてヨーガスートラの教えを取り入れると、さらにヨガが深まりますよ。
みなさんのライフワークにヨガが取り入れられ、健康的で快適な生活になることを願っています。